
<らぶ♡ふぁみスタッフより>授乳のこと、張りや痛み、しこり・・・。産前産後の乳房トラブルは多くのママが経験するもの。今回はよくあるトラブルとその対処法について聞きました。
妊娠中におこる胸のトラブルはどのようなものがありますか?
妊娠中はホルモンの影響で乳腺が発達し、乳房の張りや痛み、かゆみを感じやすくなります。さらに脇や胸下に副乳(本来の乳房とは別に乳腺組織が増えるもの)が目立つこともあります。対策としては、締めつけの少ないゆったりした下着を着用し、過度の刺激は与えないようにしましょう。副乳が痛む、しこりがひどいなど不安がる場合は、早めに医師へ相談しましょう。
産後におこる胸のトラブルはのようなものがありますか?
産後は母乳が急増し、授乳間隔があくとおっぱいが硬く張る「乳房緊満」や、乳汁が出切らずにしこりが残る「乳汁うっ滞」が起こりやすく、放っておくと赤く熱を帯びる乳腺炎に進むことがあります。乳腺炎は乳房に痛みや熱感、腫れ、赤みが現れ、38・5℃以上の発熱や悪寒、全身のだるさを伴うこともある状態です。 乳腺炎の主な原因は乳汁のうっ滞と細菌感染ですから、母乳をしっかり排出することが大切です。授乳や手もしくは搾乳器で残乳を減らし、痛みを感じても授乳を続けることで症状は早く和らぎます。 熱感や強い痛みには冷湿布でクールダウンし、食事は高カロリーなものは控えましょう。症状の改善が見られない、あるいは急に悪化する場合は速やかに医療機関を受診しましょう
卒乳、授乳終了時におきやすいトラブルについて教えてください。
卒乳や授乳終了の時期は、赤ちゃんが母乳を飲む回数が急激に減ることで乳房に乳汁がたまりやすくなり、乳汁のうっ滞が起こりやすくなり、放っておくと乳腺炎につながる危険があります。対処はまず、滞った乳汁を効果的に排出することが基本です。手による搾乳で乳房内の詰まりを解消しましょう。自分で搾乳が難しい場合は、専門家に相談しましょう。。
授乳期のママへのアドバイスとパートナーや周りの家族ができるサポートを教えてください。
授乳期のママは睡眠不足や体力低下でトラブルが起こりやすいため、赤ちゃんと仮眠を取り、バランスのよい食事と十分な水分補給を心がけましょう。パートナーや家族は家事や赤ちゃんのお世話を積極的に手伝い、ママの話にじっくり耳を傾けて一緒に協力し合うことが何よりの支えになります。