らぶ♡ふぁみvol.15掲載 ※無断転載禁止

更年期はどんな症状から始まるのかな。。。まだまだ先?それともこの症状ってもしかして…と思うことはありませんか?
今回は更年期について教えてもらいました。

更年期の始まりや症状はいつからですか。

閉経前の5年間と閉経後の5年間を合わせた10年間を「更年期」と呼びます。日本人の閉経年齢の中央値は50歳ですが、個人差も大きいため更年期に当たる時期もそれに応じて変わります。
症状として特に多いのがのぼせ(ホットフラッシュ)、異常発汗、倦怠感、肩こり、物忘れなどです。その他にも動悸、めまい、頭重感、不眠、不安、憂うつ、イライラ、性交障害など更年期の症状は多種多様です。

産後に動き回ったり無理をすると更年期がひどくなるという話を聞いたりしますが本当ですか。

産後無理をすることと更年期の症状の因果関係は認められているわけではありません。
更年期症状の主な原因は閉経期の卵巣機能の低下、つまり女性ホルモンのバランスが変化するために起こります。しかし同じように産褥期も栄養・睡眠の不足、ストレスの増加でホルモンバランスが乱れる誘因が多く更年期障害と同じ症状が出る場合があります。
このような理由でも産後は無理をしないほうがよいでしょう。

また妊娠出産後の女性は、骨盤底筋が弱くなることもあり、更年期に多い尿漏れや子宮が出てきてしまう子宮脱などのトラブルに繋がることもあります。

更年期って治療が必要なのでしょうか。

更年期症状は多くの女性に認めますが、その中でも日常生活に支障をきたすものを「更年期障害」と呼びます。必ず治療をしなくてはいけないわけではありませんが、更年期障害で少しでも気になる症状があれば治療を考えてもよいと思います。

治療には、心理療法、食事療法 、運動療法 やホルモン剤、漢方、向精神薬などの薬物治療があり、症状に合わせて行います。

更年期を迎えるにあたり今から気をつけておくことはありますか

更年期症状の発症を予防することはできませんが、さらに悪くさせないために、喫煙、飲酒の習慣を見直すことが推奨されています。
また規則正しい食生活と栄養管理、定期的な運動を心がけてください。

ご家族やパートナーの方へのお願い(家族ができるサポートは)

更年期は出産や育児などと同様にご家族やパートナーで対応するべきライフイベントの1つです。ご家族の不適切な対応により、さらに更年期症状が増悪してしまうこともあります。

まず、ご家族の方は更年期の女性が何らかの症状で困っていた場合は、本人の話をよく聞いてあげてください。家事を分担し、気分転換をするようなイベントを作るのもよいかもしれません。
「更年期障害だから病院に行くべき」などと安易なアドバイスをするのではなく、一緒に不安を共有することも有効です。