生まれてから数ヶ月の間、赤ちゃんのうんちの色や形、回数はどんどん変わっていきます。
お子さんによってうんちの柔らかさや回数は異なりますが、水っぽい便でも顆粒便でも、1日数回でも数日に1回でも特に心配はいりません。

しかし、生後3~4ヶ月まではうんちを出す力が弱いため、赤ちゃんは便秘になることがよくあります。お子さんが便秘かどうか見極めるのに大切なことは、うんちの出が悪いときに症状があるかどうか。
お腹が張って「んーんー」と唸ったり不機嫌になったり、ミルクの飲みが悪くなったりする場合は、便秘の可能性があります。

赤ちゃんが便秘かもと思ったら、まず試してもらいたいことはお腹のマッサージと肛門の綿棒刺激です。

お腹のマッサージは、赤ちゃんのお腹を「の」の字を描くようにマッサージします。腸の流れに沿ってお腹のガスを流してあげるイメージです。すぐに効果が出なくても、腸が刺激されてお腹の動きが良くなりますよ。
肛門の綿棒刺激は、通常サイズの綿棒を使って、綿棒の先端にオイルやワセリンを塗り綿棒の頭が肛門の中に入るくらい入れていきます。そして肛門を軽く広げるように動かしてあげてください。
肛門を下方向に押し広げてあげるのも効果的です。

赤ちゃんの便秘は、自宅でのお腹のマッサージと肛門の綿棒刺激で対応できることがほとんどです。
それでもお腹が張ってしまうときや1週間ほど便が出ないときはかかりつけの小児科で診てもらいましょう。
病気が隠れていないか確認した上で、浣腸などの処置を行います。そのときに自宅でできるケアを相談できるといいですね。