子どもが小学生になったら、放課後はどんなところで過ごせるの?町田市には「学童」と「まちとも」という2つの制度があります。
ここでは学童とまちともの違いやそれぞれの特徴、申請方法などについてご紹介します。実際に利用しているママたちからの声もまとめました。

町田市の学童とまちともの違い

学童ってどんなところ?

学童保育クラブとは、仕事をしているなどの理由で、保護者が日中不在になるご家庭の児童をお預かりし、適切な遊びと生活の場を提供して、その健全な育成を図るところです。
市内に在住している小学校1年生から6年生までの児童が対象となります。

まちだ子育てサイト「学童クラブについて」
https://kosodate-machida.tokyo.jp/mokuteki/4/3/2334.html

学童クラブは、保護者が仕事、出産、入院などで日中不在となる場合に、放課後子どもを預けられる場所。私立小学校や特別支援学校に通学している児童も、原則在住している小学校区の学童に入会することができます。支援員が、出欠の確認や帰宅時間の指示などを個別に対応してくれます。

まちともってどんなところ?

まちともとは、放課後の校庭や空き教室等で無料で遊ぶことができる「放課後子ども教室」です。
子どもたちが安心して過ごすことができる居場所をで、全42小学校で実施しています。
まちともでは、地域の人材の積極的な活用や、学校の学習支援などを取り入れ、地域ぐるみで子どもを見守っています。学童保育クラブとは異なりますので、参加の確認や帰宅時間の指示等、個別の対応はできません。

まちだ子育てサイト「町田市放課後子ども教室事業「まちとも」」
https://kosodate-machida.tokyo.jp/soshiki/4/2/2/300.html

まちともは、町田市内全ての小学校で行われている「放課後こども教室」。
「小学生が放課後に安心して遊べる場所を」という思いを受けて、2009年からスタート。開始当時は一度下校し、ランドセルを置いてから学校に戻らなければならない、校庭でしか遊ぶことができないなど、子どもにとって魅力が薄く、保護者にとっても安全面の懸念がありました。そこで、2021年度からは全ての小学校のまちともが、下校後そのまま参加でき、子どもにとって「いつでも」「自由に」「楽しく」遊べる空間になるよう配慮された内容へと変わりました。

参加・不参加は自由で個別の対応はありません。また地域の方が主体となって運営を行っているため、健康上、医療上の専門的知識が必要なお子さまの対応はできません。

活動場所

学童

通学する小学校区にある学童クラブ内、学童クラブが小学校敷地内にある場合は小学校の校庭・校内、児童館にある場合は児童館内

まちとも

通学している小学校の校庭、教室

活動内容

学童

遊び、読書、工作、季節の行事などの活動、宿題や自主学習など

まちとも

自由遊びに加え、学習、スポーツ、文化活動、地域住民との交流など

開所時間

学童

・月〜金(授業がある日)下校から18:00
・土曜日及び学校休業日、春・夏・冬休み 8:30-18:00

特別保育(延長)時間 ※要申込
・学校の授業がある日 18:01-19:00
・土曜日及び学校休業日、春・夏・冬休み  8:00-8:29 / 18:01-19:00

まちとも

原則給食がある日の放課後から17:00まで(学校行事などによって異なる場合あり)

休所日

学童

・日曜日・祝日
・年末年始(12/29〜1/3)
・学校閉鎖などで小学校が休校となった日

まちとも

・原則学校が休みの日(土日祝、長期休み)
・その他学校行事などによって休所日あり
※学校によっては、土日や夏休みなどの長期休業中も実施する場合があります

長期休み

学童

春・夏・冬休み 利用可

まちとも

原則春・夏・冬休み 利用不可
※学校によっては、長期休み期間中にも利用できるところもあります

利用料金

学童

・育成料:月額9,000円(世帯の所得による減額・免除制度あり)
・特別育成料(延長料金):日額500円(月4日以上利用の場合、月額上限2,000円)
・おやつ代:月額1,500〜2,000円程度(学童による)
・父母会費:学童による

まちとも

無料(ただし、プログラムやイベントによっては材料費の実費を徴収する場合あり)

申請方法

学童

申し込みが必要。利用条件あり
(詳しい申請方法は下記に掲載)

まちとも

申し込み不要。

その他

各学童クラブ・まちともによって活動内容などが大きく異なります。
・学童クラブによっては保護者会があり、役員決めがあるところもあります。
・学校によっては、学童利用の子どもとまちとも利用の子どもが一緒に校庭で遊ぶことができます。

学童・まちともを利用している保護者の声

現在お子さんが学童・まちともを利用している保護者の方に、どんな風に利用しているのか、また利用してみての感想を伺いました。
(あくまで各個人の感想となります。学校、学童によってはあてはまらない場合もありますので、ご了承ください)

学童を利用している保護者の声

新1年生の4月は帰ってくるのが早い

最初はまちともを利用するつもりで、学童の申請はしていませんでした。でも新1年生は入学後給食が始まるのが遅く、しばらくは午前授業のため帰ってくるのが早くてびっくり!さらにうちの学校では、給食開始までまちともを利用できず、利用が始まっても他学年の下校時間まではやっていないので、開くまで待つか、一度帰宅するしかありませんでした。急遽、学童の申請を年度途中でしましたが、学区の学童は空き待ちの状態で、実際に入会許可が降りたのはその年の秋でした。学童入会を考えている方は10月から始まる一斉入会の時期に検討されるのがいいのかなと思います。

息子が入会している学童保育クラブでは、学童に到着してからのおおよその流れが決まっていて、到着したらまずはクールダウンの時間として、宿題や読書で静かな時間を過ごすなど、生活リズムも整いやすいように工夫してくださっています。
連絡帳、保護者会や面談、おたよりなどで子どもたちの様子もお伝えして下さるので、 保護者も子どもたちも安心して利用することができています。

行事もたくさんあって楽しい

新1年生は入学式より先に春休み中から学童が始まるので、早めにお友だちができたのは心強かったです。我が家の子どもが通っている学童クラブは保護者会や役員決めなどがないので保護者の負担がなく助かります。またアプリで、当日の出欠やお迎え時間の変更の連絡を始め、職員の方への連絡や学童からの通知もチェックできるので便利です。

長期休みは毎日お弁当作りが大変ですが、学習の時間、遊びの時間などスケジュールが決められているので生活リズムも整いやすく、家でダラダラ過ごすよりいいと思います。夏休みにはスイカ割りや水鉄砲など、夏ならではの遊びを企画してくださり、子どもはとても楽しく通っていました。昨年は町田市立国際版画美術館で学童に通うこどもたちの展覧会があり、学童でかいた絵や作った工作などが飾られていました。各学童によって全くカラーが異なっていておもしろかったです。

トラブルにも相談に乗ってもらえる

入学前は勉強についていけるかなど心配が多く、さらに学童までとなると疲れてしまうのではないかと不安もありましたが、すぐに慣れていたので安心しました。
学校のクラスとは別のお友だち関係となるため、仲間に入れてもらえなかったり、悪口を言われたりとトラブルもありました。連絡帳で相談させていただいたところ、子どもたちと話をしてくださり、保護者にも電話で報告してくださったのでありがたかったです。学童を利用している子どもはとても多いのですが、声をかけ、見守っていただけている安心感があるようで、子どもも職員の方にとても懐いています。

まちともを利用している保護者の声

1年生が公園で待ち合わせするのは難しい

外遊びが大好きな我が家の子達は、まちともがある日は毎日行っていました。1年生では近くの公園でお友だちと待ち合わせて遊ぶことも難しいし、親同士も連絡先が分からないので心配になりますが、学校の校庭で地域の方々や学生ボランティアさんが見守ってくれている中で思いっきり遊べるのが楽しかったようですし、親としても安心して行かせることができました。曜日によっては学習の時間があり、お友だちと宿題をしたり、地域の方と一緒にする方が楽しく取り組めていたようです。お迎えに行くと遊んでいた様子やお友だちとの関わりもスタッフの方が話してくださり、子どもの様子が分かって良かったです!

急な仕事でも利用できるのが助かる

普段は子どもが帰ってくる時間に在宅するようにしていますが、前もってその時間に在宅できないかも?というときは学校からそのまま「まちとも」に行かせています。見守りの方がいらっしゃいますし、雨の日は中で過ごせるので安心です!

保護者会の時に一度利用してみるのがおすすめ

うちの子は仲良しのお友だちと「明日一緒にまちともしよう!」と約束してきます。特に低学年のうちは、お互いの家が離れていると放課後一度家に帰ってからお友だちと遊ぶのが難しいので、まちともで遊べるのはいいですね。校庭で学童に行っているお友だちと一緒に遊べる時間もあるので、それも楽しみのようです。
保護者会のある日はまちともを利用する子が多いので、初めての利用におすすめです。(学校によっては、新1年生のまちとも利用ができるのはGW明けからのところもあります。)

町田市の学童の申込条件

学童クラブは、保護者にいずれかの理由がある場合に利用できます。

・居宅外就労

①就労の日数が日曜日を除き月12日以上あり、 かつ帰宅時間が15:30を過ぎる
②就労時間が週32時間以上である(日曜日を含む)
①・②いずれかを満たすこと

・居宅内就労

就労の日数が日曜日を除き月12日以上あり、かつ一日の就労時間が5時間以上で、終業時間が15:30を過ぎる

・負傷、疾病、障がい

①日常の保育が困難であると医師の診断がある
②入院している
③障がい等で、日常の保育が困難であると認められる
(負傷、疾病や障がい等の状況によっては、入会できません)

介護、看護

保護者の家族の介護・看護が必要と認められる
(介護、看護を必要とする方が、施設や病院へ入所、入院している場合は、原則入会できません。)

出産

出産予定月及び前後各2ヶ月の計5ヶ月(月末まで)
※育児休業期間中は利用できません。

就学

授業の日数が、日曜日を除き月12日以上あり、かつ通学日の帰宅時間が15:30を過ぎる
(就労に必要な技術等の取得を目的とした就学であり、自動車教習所や通信教育等は対象となりません)

町田市へ転入する方

また、申請の期間に

求職中

・育児休業中

の方も申請できます。
(いずれも4月から仕事復帰の場合に限り、決められた期限までに書類の提出が必要となります)

詳しくは入会要項をご確認ください。
入会要項の冊子は、9月中旬から以下の場所で配布しています。
・町田市役所2階202窓口(児童青少年課)
・学童保育クラブ
・子どもセンター、子どもクラブ
・市民センター

2025年度 町田市学童保育クラブ入会要項 | まちだ子育てサイト

町田市の学童の申込方法

2025年度学童保育クラブ入会について〜2025年4月1日からの利用〜

一斉申請受付期間

2024年10月1日(火)〜11月6日(水)

・この期間に申請した新1〜3年生の児童と障がいのある児童は全員入所可能
・2024年11月7日(木)〜2025年3月15日(土)の期間も申請可能ですが、11月6日(水)までに各施設の定員以上の申請があった場合は、原則「順番待ち」となるため注意
・入会は年度末(2026年3月末)まで、毎年申請が必要
・新4〜6年生は、新1〜3年生と障がいのある児童が優先的に入会した後に、各学童クラブの定員状況に応じて入会となり、入会選考基準に基づき優先度の高い方から順次入会となります

受付方法

  1. オンライン申請
  2. 郵送での受付
  3. 児童青少年課窓口への提出

1. オンライン申請

申請フォームにて24時間手続き可能です。
就労証明書などの必要書類は写真添付にて申請します。

受付期間
2024年10月1日(火)〜11月6日(水)23:59まで

2025年度オンライン申請 | まちだ子育てサイト
町田市学童保育クラブ オンライン申請操作マニュアル | まちだ子育てサイト

2. 郵送での受付

郵送による申請を希望される方は、お手持ちの封筒に「宛先貼付票」を貼って送付してください。
・郵送する際は提出書類に不備や不足がないか十分にご確認のうえ、申請してください。
・郵送物の重さによって料金が異なります。必ず郵便物の重さを確認し、郵便料金を確認してからお出しください。

受付期間
2024年10月1日(火)〜11月6日(水)必着
※配達日数を考慮して提出してください。

郵送先
〒194-8520 町田市森野2-2-22
町田市役所子ども生活部児童青少年課学童保育係

宛先貼付票 | まちだ子育てサイト

3. 児童青少年課窓口への提出

受付期間
2024年10月1日(火)〜11月6日(水)

受付時間
月曜日〜金曜日(祝日を除く)の8:30-17:00

提出先
町田市庁舎 2階 202窓口(児童青少年課)

学童保育クラブや各市民センター(鶴川市民センター、南市民センター、小山市民センター、忠生市民センター)での受付はありませんのでご注意ください。

必要な書類

要件によって提出書類が異なるため、必ず入会要項などを確認の上、提出漏れのないようお気をつけください。提出書類の不足・不備があると入会できない可能性があります。

各申請に必要な書類はこちらからご確認ください。
2025年度 学童保育クラブ 申請に必要な書類 | まちだ子育てサイト

2024年度の学童クラブ入会要項はこちらからご確認いただけます。
2025年度 町田市学童保育クラブ入会要項 | まちだ子育てサイト

年度途中での入会について

年度途中は学童クラブの定員に空きがあれば、各月1日と16日に入会することができます。受付はそれぞれ前月中の申請期間に受付をしています。
(定員を超えている場合は、順番待ちとなります)

入会希望日申請期間
各月1日前月1日〜前月15日まで
各月16日前月16日〜前月末まで

例えば、7月16日から利用したい場合は、6月16日から6月末までの期間に申請できます。
申請は、オンライン、町田市役所 児童青少年課窓口、または郵送でできます。

春・夏・冬休みだけ利用したい場合はその都度申請が必要になります。また学童クラブによっては空き待ちになることがあります。詳しくは町田市役所 児童青少年課窓口でご確認ください。

各申請に必要な書類はこちらからダウンロードできます。
2024年度 学童保育クラブ 各申請書類ダウンロード | まちだ子育てサイト

2024年度の学童クラブ入会要項はこちらからご確認いただけます。
2024年度 町田市学童保育クラブ入会要項 | まちだ子育てサイト

その他放課後の居場所紹介

町田市内には、他にも放課後に居場所として使えるサービスがあります。

民間学童

企業などが運営している放課後学童預かり施設。小学校や家への送迎がある、習い事ができる、遅い時間まで預かってくれる、独自の学習プログラムがあるなど充実した内容となっています。利用料金は公立の学童より高額のところがほとんどです。

放課後等デイサービス

支援を必要とする障がいのあるお子さんや発達に特性のあるお子さんのための福祉サービスです。対象年齢は原則として6歳から18歳の就学している児童。親の就労の有無は問われず、町田市内各地域の障がい者支援センターで相談・申請を行うことで利用できます。

放課後等デイサービス | 町田市ホームページ
放課後等デイサービス事業所一覧 | まちだ子育てサイト

入学後のスケジュールを話し合おう

いかがでしたか?
町田市にはその他にも、子どもセンター・子どもクラブや冒険遊び場といった子どもたちが放課後過ごせる場所があります。最初1年生だけで利用するのは難しいかもしれないので、入学後どんなスケジュールになるのか、どんな風に過ごせるといいのかをお子さんと一緒に話し合っておくのが大切です。

利用する施設のことはもちろん、お子さんの気持ちも確認しながら、安心して過ごせる場所を選べるといいですね。

今回の記事はまちだ子育てサイトを参考に作成しました。
詳しい内容の照会やお問い合わせは、まちだ子育てサイトまでお願いいたします。

参考サイト
学童保育クラブ | まちだ子育てサイト
町田市放課後子ども教室事業「まちとも」 | まちだ子育てサイト