この春、スギ花粉によるくしゃみや鼻水、目のかゆみで、お子さんがつらそうにしていませんでしたか。最近はスギ花粉症のお子さんが増え、発症年齢も低くなっています。2019年の全国調査では、5~9歳で約3割、10代では約半数にスギ花粉症があると報告されています。症状が強いと、外遊びや学校生活、睡眠に影響することもあります。

花粉症の治療ではアレルギーを抑える飲み薬や目薬、点鼻薬を使いますが、それでもつらい場合には「舌下免疫療法」という選択肢があります。

舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質を少しずつ体に取り入れ、体を慣らすことで症状を軽くすることを目指す治療です。スギ花粉症には「シダキュア」、ダニアレルギーには「ミティキュア」を使います。

治療は5歳以上から検討でき、治療を始める前には血液検査などでスギ花粉やダニアレルギーがあるか確認します。初回は医療機関で服用し、強いアレルギー反応が出ないか確認します。その後は自宅で毎日続けるため、飲み忘れなく親子で無理なく続けられるかも大切です。

治療開始から3〜6か月ほどで効果が出始め、3~5年間続けることが勧められています。なお、シダキュアはスギ花粉が飛んでいる時期には開始を避ける必要があります。治療の開始時期や予約方法、受診の流れは地域や医療機関によって異なるため、受診前に確認しておくと安心です。

スギ花粉やダニアレルギーで悩まれている方は、舌下免疫療法について一度相談されてみてはいかがでしょうか。