桜美林大学保育学専攻の先生や、乳幼児保育・幼児教育など子育てを専門に研究されているさまざまな先生方を講師に迎えて、地域の方に学びの機会を提供している「ほっこりカフェ」。
昨年、桜美林大学町田キャンパス内の施設や桜美林幼稚園で開催されていましたが、今年も1年間、全7回の講座で開催されます。

6/20(火)に第1回の講座が桜美林幼稚園ホールで開催され、らぶ♡ふぁみスタッフが参加してきましたのでその様子をご紹介します!
参加費は無料。第2回からといった途中からの参加も可能なので、気になっていた方は参考にしてみてくださいね♪

町田市常盤町にある桜美林幼稚園
第1回の会場となった桜美林幼稚園のホール

講師やテーマはさまざま!第1回は「音」をテーマにした講座

講師や講座のテーマは7回すべて異なります。
今回は、桜美林大学健康福祉学群保育専修保育学専攻の木村充子先生による、「音」をテーマにした「子どもと音・音楽との出会い~ワークショップ:音を聴く・つくる・奏でる~」。
子どもたちは日頃どんな音を聴いているの?どんな音を奏で楽しんでいるの?ワークショップを通して、子どもと音・音楽との出会いについて一緒に考える講義とワークショップです。
親子で楽しめる!ということで、参加者はお子さんの年齢が1~3歳くらいの親子が多くいましたが、パパやママだけで参加している方もいました。

講師の木村先生

はじめに、木村先生の伴奏で、季節に合わせた「あめふりくまのこ」の歌をみんなで歌いました♪
子どもたちは元気いっぱい!
大人になると歌うことに抵抗感が生まれて声が出なくなることもあるそうですが、大きな声を出すことはリラックス効果もあるので、パパやママも子どもと一緒に歌うのがおすすめとのことでした。

30分ほどスライドを使用して「音」にはどのような効果があるのかについての説明があり、その後は、空き缶や空き瓶、風船やテープなど身近にあるものを利用して自由な発想で行う、音が出る楽器づくり。
参加した子どもたちは目の前の「音」を作り出す素材に興味津々の様子でした。

さまざまな素材の中から自由に組み合わせて作ります

できあがった楽器は、素材や形によってたたくと高い音が出たり、太鼓のような低音の響く音がしたり、逆に音が出ないものもありました。風船の使い方も、ふくらませてからくっつけたり、素材にふくらませながらかぶせてみたりと、みなさん考えながら楽器づくりをされていました。

親子で楽しく製作♪
素材の組み合わせや風船の使い方によってできあがりもさまざま

大人は周りの状況に合わせて、こうしたらどうなるだろう?と先のことも考えて行動することが多いですが、子どもたちはその瞬間に「こうしたい!」と自由な発想で行動します。親子で参加された方の作品は風船に顔の絵が描いてあったり、テープを貼って装飾したりと、子どもの豊かな感性で作られた作品が多く見られました。
先生から風船はふくらますという発想だけではなく、切って空き缶などにかぶせて太鼓のように使用すると1つの楽器として活用できるという説明があり、手作り楽器の奥深さも知りました。空き箱に輪ゴムをつけて、お琴のような楽器を作っている方もいましたよ。

風船を切って空き缶にかぶせると太鼓のできあがり♪

講座の途中、広いホール内に設けられた遊びのスペースで、思い思いに絵を描いたりブロックで遊んだりする子も。
ワークショップの時だけママのところに戻ってきて、同年代のお友だちが何を作っているのか興味深そうに見ているなど、自由に動いて楽しんでもOKでした!幼稚園の先生や学生さんによる見守りもあったので、パパやママも安心して講座を受けられていました。

見守りの幼稚園の先生や学生さんと遊ぶ子どもたち

楽器を作り終わった後は、一人ひとり自分で作った作品の紹介タイム。
さらに、それを作ってどう思ったか?を考える講義を行い、最後は木村先生と参加されていたパパさんによるセッションで、「にじ」の歌を歌って講座は終了となりました。

木村先生の伴奏に合わせてみんなで歌いました♪
参加者のパパさんがギターを担当♪

講座終了後は木村先生を交えてお茶やお菓子とともに茶話会があり、普段悩んでいてもなかなか聞けない話題などにそれぞれアドバイスをもらって、あっという間の1時間半でした。

講座に参加してみて

ワークショップの前後に先生から、子どもたちにとって音楽とは?の投げかけがあり、実際自分が体験してどう感じたか?普段子どもたちはどんなことを考えながら音や音楽に接しているのか?など、これまであまり意識しなかったことを改めて気付かせられる講座でした。

「音」としては、子どもたちの五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を育てるために、赤ちゃんのときから意識せずに聴いている生活音がとても重要で、その音を聴き自分の中でイメージしながら、判断して、考えて、どうすればいいのかを探しながら学習していくそうです。
今回家にある身近な素材から手作りの楽器が作れたこと、いろいろな音が出たことにたくさんの子が驚いていました。

また、講座全体を通して、毎日いそがしく過ごしているパパやママたちに、少しでもいいので子どもと一緒に何かをしたり、1日数分でも話を聞いてあげたりしながら親子のコミュニケーションを取る重要性のお話がありました。
乳幼児期の体験や経験はスポンジのように吸収力がすさまじいため、遊びの中から経験し感性をみがいていくことがとても大事だと教えていただきました。

次回第2回の開催は7月19日(水)13:00から。
ご予約が必要なので、ぜひお早めにお申込みください。

7/17(月・祝)申込締切です!
7/19(水)開催!第2回ほっこりカフェ

桜美林幼稚園✕桜美林大学 コラボレーション講座 ほっこりカフェ
問い合わせ:桜美林幼稚園町田市常盤町3613-3 TEL042-797-0796