こんにちは!
子どもの成長って本当にあっという間。赤ちゃんだったのが、はいはい、たっち、入園、小学生・・・と、気づけばお部屋の使い方もどんどん変わっていきますよね。
先日、町田市内で「子どもの成長にあわせたお部屋づくりの座談会」を開催しました。子育て中のママたちが抱える「理想と現実の住まいのギャップ」を、同じ目線で解決するヒントがたっぷり詰まったイベントでした!

『子どもの成長に合わせたお部屋づくりの座談会Part2』

開催日:2025年4月13日(日)
場所:町田パリオ5F まちなか会議室

キッズスペースを用意していたのでお子さんたちもリラックスしていました!

今回ゲスト講師としてお話してくださったのは、町田市在住のリノベーションデザイナーで2児のママでもある福本圭子さん。

福本さんは「住まいは家族の成長とともに変化していくべき」と話してくれました。私たちが子ども服をサイズアップしていくように、お部屋の使い方も成長に応じて見直すのが自然だという考え方です。

ヨーロッパでは、「どんな暮らしがしたい?」を考えてから住まいを決めるそうですが、日本はその逆。「家の間取りに合わせた暮らし方」をしている人が多いんだとか。今の暮らしに寄り添った間取りや、曖昧な空間(たとえば昔の日本によくあった縁側のような場所)の活用が、家族みんなの心地よさに繋がるんですね。

次は、参加したママたちからのリアルなお悩みに福本さんが回答する時間。
多かったのが「子ども部屋って、いつから必要?」という質問でした。

福本さん曰く、個室にこだわる必要は全くなし!まずはリビングや皆が集まる場所に「私の場所」「落ち着くコーナー」を作ってあげるところからスタートで十分だそうです。
例えば、リビングの一角にお気に入りの絵本とおもちゃを置く、小さなテーブルと椅子をセットする。それだけで子どもは“自分の場所”として大満足なんだとか。

思春期になればプライバシーが必要になりますが、それまでは家族との繋がりを感じられる「半プライベート空間」でOK。成長に合わせて場所を変えたり仕切りを工夫する方法も教えてくれました。

住まいづくりというと「新築」か「リフォーム」と考えがちですが、福本さんは「リノベーション」の魅力も教えてくれました。リノベーションとは現状を回復するだけではなく、“もっと暮らしを楽しむ”ための空間にアップデートする方法です。

実際に紹介してくれたリノベーションの事例では、

家の真ん中にキッチンを置いて、家族の会話が生まれる動線づくり
子ども部屋は仕切りを工夫して、成長後も柔軟に使い方を変えられる設計
和室の小上がりでくつろぎスペースを確保
ママにも「自分の場所」を!キッチンカウンターや小さな書斎コーナーの提案

など、どれも「子育てしやすい、でも大人も癒される家」を目指したアイデアが満載でした。特に印象的だったのは、「家事はもとに戻す仕事」との言葉。家族みんなで片付ける仕組み作りを前提に収納を考えると、ママ一人で頑張りすぎなくて済むそうです。たしかに、子どもにも自然と“しつけ=習慣”が身につきそうですよね。

子どもの成長にあわせた住まいづくりは、ママにとっても家族にとっても大切なテーマ。
今回の座談会では、子どもの成長に合わせて「今の暮らしを基準に空間を整えること」の大切さを学びました。家は家族の癒しの場所。リビングの片隅でも、ちょっとしたコーナーでも、子どもの「自分の居場所」をつくる工夫で、日々の暮らしはもっと楽しく心地よく変わっていきますよ♪

福本圭子 さん
株式会社ディセノ
建築士・インテリアデザイナー

町田市出身。多摩美術大学建築学部卒業。インテリアデザイン事務所、家業の工務店などを経て、鶴川に株式会社ディセノを設立。1男1女を育てながら居心地のよい住まいのリノベーションを提案している。